問題番号 : 104E59

72歳の女性。言動の変化を心配した家族に伴われて来院した。3年前に夫を亡くしてから,一人暮らしを続けている。これまでに精神症状を呈したことはなかった。3か月前から自宅に閉じこもりがちになったため,心配した長女が様子を見に行ったところ「外に出ると皆が自分の悪口を言っている」,「隣の人がいつも自分を監視している」といった話をし続けたという。診察時には表情が明るく,抑うつ気分は認めない。疎通性も良好である。幻覚は認めず,改訂長谷川式簡易知的機能評価スケールは30点(満点30)であった。
 最も考えられるのはどれか。

正解
b
国試正答率
80%

Assessment
①72歳 ⇒ 高齢での初発であり,統合失調症の可能性が低

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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