問題番号 : 104D31

68歳の男性。家族から顔色不良を指摘され来院した。体温36.5℃。脈拍84/分,整。血圧120/70 mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球240万,Hb 8.0 g/dL,Ht 25%,白血球2,300(桿状核好中球2%,分葉核好中球45%,好酸球6%,好塩基球1%,単球8%,リンパ球38%),血小板7.8万。染色体検査は正常核型であった。骨髄塗抹May-Giemsa染色標本(A)(B)を別に示す。
 対応として適切なのはどれか。

正解
a
国試正答率
15%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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