問題番号 : 104D22

71歳の女性。高血圧症の通院加療中に血液生化学所見の異常を指摘され来院した。腹痛はない。血液所見:赤血球407万,Hb 13.0 g/dL,Ht 39%,白血球7,800,血小板26万。血液生化学所見:アルブミン3.8 g/dL,総ビリルビン2.2 mg/dL,AST 160 IU/L,ALT 186 IU/L,ALP 1,652 IU/L(基準115~359),アミラーゼ62 IU/L(基準37~160)。免疫学所見:CEA 2.9 ng/mL(基準5以下),CA19-9 82 U/mL(基準37以下)。上部消化管内視鏡写真(A)と磁気共鳴胆管膵管像〈MRCP〉(B)とを別に示す。
 この患者で誤っているのはどれか。

正解
b
国試正答率
56%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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