62歳の男性。四肢のしびれと歩行障害とを主訴に妻に伴われて来院した。4年前から手の動かしにくさとしびれ感とを感じていた。1年前から階段を下りるときに手すりが必要になったが,医療機関を受診しなかった。昨日,敷居に足が引っかかりよろめいてから四肢のしびれが強くなり,自力で歩けなくなった。健康診断で軽度の糖尿病を指摘されたことがある。家族歴と生活歴とに特記すべきことはない。意識は清明。身長167 cm,体重67 kg。坐位はとれるが,介助しても立位は不可能。徒手筋力テストでは上下肢ともほぼ3(fair)である。深部腱反射は上腕二頭筋以下すべて亢進し,Babinski徴候は陽性である。四肢に末梢優位の表在感覚低下を認める。明らかな膀胱・直腸障害はない。頸椎エックス線写真の側面像(A)と頸椎単純CT(B)とを別に示す。
治療方針として適切なのはどれか。