問題番号 : 104A26

1か月の乳児。健康診査のため来院した。在胎38週,体重2,830 gで出生し,生後5日に退院した。身長52 cm,体重3,900 g。母乳栄養で哺乳力は良好である。呼吸数40/分。心拍数120/分,整。血圧86/54 mmHg。呼吸音に異常を認めない。胸骨左縁第3肋間を最強点とする3/6度の収縮期雑音を聴取する。肝を右肋骨弓下に1 cm触知する。心エコー図(A)(B)を別に示す。
 診断はどれか。

正解
b
国試正答率
91%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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