問題番号 : 103I77

56歳の女性。皮膚瘙痒感を主訴に来院した。3年前の健康診断で肝機能異常を指摘されたが放置していた。輸血歴はない。服薬歴に特記すべきことはない。飲酒は機会飲酒。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球340万,Hb 11.6g/dL,血小板14万。血液生化学所見: 総蛋白7.7g/dL,アルブミン4.2g/dL,総ビリルビン1.8mg/dL,AST 56IU/L,ALT 65IU/L,ALP 935IU/L(基準115~359),γ-GTP 616IU/L (基準8~50)。免疫学所見:HBs抗原陰性,HCV抗体陰性。肝生検組織のH-E染色標本を別に示す。
 診断に最も有用なのはどれか。

正解
e
国試正答率
93%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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