45歳の男性。全身倦怠感と頭痛とを主訴に来院した。1か月前から全身倦怠感があり,徐々に増悪してきた。2日前から頭痛が出現した。食欲は良好。下痢と嘔吐とはない。意識は清明。身長162cm,体重58kg。体温36.1℃。脈拍72/分,整。血圧126/80mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。尿所見:浸透圧420mOsm/kg(基準50~1,300),蛋白(-),糖(-),Na排泄量43mEq/日(基準220以下)。血液所見:赤血球400万,Hb 12.2g/dL,Ht 38%,白血球6,200,血小板23万。血液生化学所見:空腹時血糖124mg/dL,総蛋白7.2g/dL,クレアチニン0.3mg/dL,AST 20IU/L,ALT 32IU/L,LD〈LDH〉 230IU/L(基準176~353),ALP 220IU/L(基準115~359),Na 118mEq/L,K 4.3mEq/L,Cl 82mEq/L,Ca 9.2mg/dL,P 3.0mg/dL,TSH 2.4μU/mL(基準0.2~4.0),ACTH 62pg/mL(基準60以下),FT3 3.2 pg/mL(基準2.5~4.5),FT4 1.6ng/dL(基準0.8~2.2),コルチゾール8.5μg/dL(基準5.2~12.6)。血漿レニン活性〈PRA〉1.5ng/mL/時間(基準1.2~2.5)。血漿浸透圧258mOsm/kg(基準275~290),抗利尿ホルモン〈バソプレシン〉 1.2pg/mL(基準0.3~3.5)。
対応として適切なのはどれか。