問題番号 : 103H29

46歳の男性。黒色便と倦怠感とを主訴に来院した。3日前に腹部不快感が出現しタール状の黒色便を排泄した。昨夜も黒色便を排泄し倦怠感も出現した。意識は清明。体温36.7℃。脈拍108/分,整。血圧90/70mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。腹部は平坦,軟。血液検体を採取後,静脈路を確保し輸液を開始した。
 まず行うのはどれか。

正解
d
国試正答率
98%

Assessment
①黒色便 ⇒ タール状なので上部消化管出血を疑う
②眼瞼

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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