問題番号 : 103G51

34歳の女性。職場の有機溶剤臭による頭重感,頭痛および食欲不振を主訴に産業医を受診した。半年前からトルエンとキシレンとを使ってスピーカーの接着組立を行っている。先月行われた一般定期健康診断で特記すべきことはなく,同時に行われた特殊健康診断では尿中馬尿酸1.25g/L(分布2;1.0超-2.5以下),尿中メチル馬尿酸0.28g/L(分布1;0.5以下)であった。作業環境測定結果は第1管理区分(ほとんどの地点で管理濃度以下)であった。
 適切なのはどれか。2つ選べ

正解
a, c
国試正答率
56%

Assessment
①職場の有機溶剤臭による頭重感,頭痛および食欲不振を主訴

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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