問題番号 : 103G47

50歳の男性。感冒様症状を主訴に来院した。1週前から咳,痰および37℃台の発熱が出現し,市販の感冒薬を内服したが改善しなかった。喫煙は60本/日を20年間。意識は清明。身長168cm,体重55kg。体温37.6℃。脈拍84/分,整。血圧128/72mmHg。顔面と四肢とは紅潮している。心音と呼吸音とに異常を認めない。
 血球検査で増加が予想されるのはどれか。2つ選べ

正解
a, b
国試正答率
37%

Assessment
①感冒様症状,咳,痰,発熱 ⇒ 感染を疑わせる
②喫煙は

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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