問題番号 : 103E56

26歳の男性。オートバイを運転中に乗用車と衝突したため搬入された。意識は混濁。身長165cm,体重65kg。脈拍120/分,整。血圧78/60mmHg。脾破裂と診断し緊急手術となった。開腹止血術,輸液および輸血によって循環動態は安定し,術後,集中治療室に収容した。入室時,脈拍76/分,整。血圧110/76mmHg。中心静脈圧は5mmHgであったが,Hb値は6.5g/dLであった。Hb値10g/dLを目標に赤血球濃厚液を投与することとした。
 何単位の投与が必要か。
 ただし,赤血球濃厚液1単位は全血200mL(Hb 14g/dL)に由来する。

正解
b
国試正答率
63%

Assessment
 赤血球濃厚液1単位を輸血した際に増加するHb値を計算し

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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