問題番号 : 103E43

75歳の女性。回復期リハビリテーション病院に入院中である。10年前から糖尿病と高血圧症とで診療所に通院していた。1か月前に左片麻痺が出現し脳外科病院に搬送され,脳梗塞の診断で1週間の入院後,転院となった。入院中,状態が安定したため,市役所に介護保険制度に基づく要介護・要支援認定申請が行われ,要支援の認定を受けた。現在の血圧は130/88mmHg。空腹時血糖122mg/dL,HbA1c 5.9%。
 退院させるに当たり,担当医として行うべきことはどれか。2つ選べ

正解
c, e
国試正答率
71%

選択肢考察
(解答率:×a 11.8%,×b 3.5%,○c 76.8%,×d

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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