4歳の男児。咳嗽を主訴に入院した。今朝から37.6℃の発熱と軽い乾性咳嗽とが出現し,午後からはのどの奥から絞り出すような咳嗽となった。声もかすれてきた。嚥下困難はなく,食物・水分の摂取はできていた。午後10時になって吸気性の喘鳴が聞かれるようになり,機嫌も悪くなった。意識は清明。身長98cm,体重14.8kg。体温38.1℃。呼吸数30/分。脈拍112/分,整。心音に異常を認めない。全肺野で上気道から放散する吸気性のrhonchi〈いびき様音〉を聴取するが,cracklesは聴取しない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉は90%である。頸部エックス線写真(正面像)を別に示す。
対応として適切なのはどれか。