問題番号 : 103D35

62歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。18年前に慢性B型肝炎と診断されたが放置していた。意識は清明。身長170cm,体重64kg。脈拍72/分,整。血圧128/66mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球426万,白血球3,600,血小板9.1万。血液生化学所見:アルブミン3.6g/dL,クレアチニン0.8mg/dL,総ビリルビン1.1mg/dL,直接ビリルビン0.7mg/dL,AST 32IU/L,ALT 20IU/L,ALP 230IU/L(基準115~359)。HBs抗原陽性。腹部超音波写真を別に示す。肝内に占拠性病変は認めない。
 血液検査所見として考えにくいのはどれか。

正解
a
国試正答率
79%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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