問題番号 : 103D33

61歳の男性。血便を主訴に来院した。3日前,便に少量の血液が混じることに気付いた。眼瞼結膜に貧血を認める。腹部は平坦,軟で,左下腹部に圧痛を認める。血液所見:赤血球345万,Hb 10.2g/dL。血液生化学所見:総蛋白7.8g/dL,クレアチニン0.8mg/dL,総コレステロール216mg/dL,総ビリルビン1.0mg/dL,AST 22IU/L,ALT 28IU/L。免疫学所見:CRP 0.6mg/dL,CEA 1.1ng/mL(基準5以下)。腹部CTではS状結腸に限局的な壁の肥厚のみを認める。下部消化管内視鏡写真を別に示す。
 治療として適切なのはどれか。

正解
a
国試正答率
87%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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