問題番号 : 103D22

78歳の女性。物忘れを主訴に娘に伴われて来院した。夫と死別後は1人暮らし。2,3年前から娘が訪ねて行くと,物を探していることが多かった。最近「物が盗まれた」と言うことが頻繁になった。意識は清明。身長152cm,体重45kg。体温36.2℃。脈拍72/分,整。血圧136/72mmHg。胸腹部に異常を認めない。神経学的診察では,脳神経,運動系,感覚系,腱反射および協調運動に異常を認めない。改訂長谷川式簡易知的機能評価スケールは23点(満点30)であった。脳波検査に異常を認めない。血液生化学所見に異常を認めない。頭部単純MRIのT1強調像(A)とT2強調像(B)とを別に示す。
 考えられるのはどれか。

正解
e
国試正答率
93%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る