問題番号 : 103D21

生後3時間の新生児。在胎38週,体重2,550gで出生した。出生直後から泡沫状の唾液が口腔内から出ている。5%糖液を飲ませたら咳込んで嘔吐し,チアノーゼを呈した。体温35.8℃。呼吸数60/分。心拍数140/分,整。
 診断のためまず行うのはどれか。

正解
a
国試正答率
95%

Assessment
①出生直後からの泡沫状の唾液,②糖液の摂取での咳込み,③

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る