問題番号 : 103C24

57歳の男性。今朝から始まった肉眼的血尿を主訴に来院した。既往歴に特記すべきことはない。 喫煙は20本/日を37年間。意識は清明。身長163cm,体重60kg。 体温36.2℃。脈拍72/分,整。血圧136/84mmHg。 腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない 直腸診で前立腺はくるみ大で,硬結と圧痛とを認めない。尿所見: 蛋白1+,糖(-), 潜血3+,沈渣に赤血球多数/1視野 白血球5~10/1視野。血液所見:赤血球486万,Hb 15.2g/dL,Ht 45%,白血球6,300,血小板28万。血液生化学所見:総蛋白7.2g/dL,アルブミン4.5g/dL,尿素窒素20mg/dL,クレアチニン0.9mg/dL,尿酸7.1mg/dL,AST 26IU/L,ALT 18IU/L,LD〈LDH〉258IU/L(基準176~353),ALP 212IU/L(基準115~359),Na 143mEq/L,K 4.6mEq/L,Cl 104mEq/L。免疫学所見:CRP 0.2mg/dL, PSA 1.2ng/dL(基準4.0以下)。
  対応として適切なのはどれか

正解
d
国試正答率
92%

補助線モードの解説:

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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