問題番号 : 103A39

62歳の女性。物忘れを主訴に1人で来院した。半年前から大切なことを忘れそうで何かとメモを取るようになった。メモを取っても取り忘れたのではないかと落ち着かなくなる。だんだん記憶力が落ちてきたと思う。楽しみにしていた友人との旅行を,旅先で体調を崩すのが心配になって取りやめてしまった。救急車のサイレンを聞くと,孫が事故にあったのではないかと気もそぞろになる。動悸がしやすく,時々めまいもするが,家事全般はこなしている。身なりは整い,動作は機敏で,面接中はやや緊張しているが,受け答えは適切である。
 考えられるのはどれか。

正解
c
国試正答率
94%

Assessment
 症例文中から読み取れることは,
①物忘れを訴え,自ら受

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る