問題番号 : 103A31

1歳の女児。発熱と血便とを主訴に入院した。2日前から発熱と頻回の下痢とがあり,本日,血便がみられた。顔面は蒼白で,皮膚に軽度の黄疸と点状出血とを認める。眼瞼と四肢とに浮腫を認める。尿所見:蛋白3+,潜血3+。血液所見:赤血球270万,Hb 7.0g/dL,白血球12,300,血小板2.2万。血液生化学所見:尿素窒素30mg/dL,クレアチニン1.3mg/dL,総ビリルビン2.5mg/dL,AST 40IU/L,ALT 32IU/L,LD〈LDH〉2,860IU/L(基準260~530)。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。
 考えられるのはどれか。

正解
c
国試正答率
96%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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