問題番号 : 102I74

56歳の男性。歩行時のふらつきを主訴に4か月前に来院した。酒に酔っているかのように左右にふらふらして歩くようになり,本人は「平衡感覚がおかしい」,「視点を動かすと風景の残像がしばらく残る」,「夜になるとものが見にくい」,「字が読みにくい」などと訴えていた。食欲はあった。2か月前から喋らなくなり,意思の疎通が困難になり,一日布団の上で寝て過ごすようになった。妻が世話していたが,トイレには行かずにオムツを使っていた。今月から呼びかけに全く反応しなくなり,周囲の物に視線を向けなくなった。また体がカチカチになってきて,上半身を起こすことができなくなった。食べ物は口に押しつければ,なんとか食べることができた。るいそう,脱水,褥瘡,除皮質硬直,ミオクローヌスおよび四肢深部腱反射亢進を認める。頭部単純MRIのT2強調像と拡散強調像(A)(B)とを別に示す。
 最も考えられるのはどれか。

正解
c
国試正答率
74%

画像診断
上画像参照。

 尾状核,被殻などの基底核が(軽度)高信号域として示

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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