問題番号 : 102I71

8歳の女児。発熱と発疹とを主訴に来院した。3日前から38℃台の発熱,咽頭痛および咳があり,2日前から体を痒がっていた。四肢と顔面との皮膚は発赤し,細かな点状出血様の小発疹を多数認める。口の周囲は顔面と比べて蒼白である。舌はイチゴ状に乳頭が腫脹し,咽頭に暗赤色の発赤と点状出血とを認める。扁桃は発赤腫大し,表面に滲出物を認め,綿棒で表面をこすると膿性粘液が得られる。結膜に発赤を認めない。
 最も考えられるのはどれか。

正解
e
国試正答率
88%

Assessment
①3日前から発熱,発疹
②口の周囲が顔面と比べて蒼白

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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