問題番号 : 102I61

生後2日の新生児。哺乳不良と嘔吐とが出現し,診察依頼があった。在胎39週,頭位自然分娩で出生した。出生体重3,365g。生後9時間から哺乳を開始したが,生後24時間ころから哺乳不良となり,頻回の嘔吐を認めるようになった。体温37.2℃。呼吸数36/分。心拍数120/分,整。啼泣は弱く,皮膚の軽度黄染を認める。大泉門は平坦。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は軟で,肝・脾を触知しない。動脈血ガス分析(自発呼吸,room air):pH 7.18,PaO2 88Torr,PaCO2 32Torr,HCO3 15mEq/L。アニオンギャップ24mEq/L。
 診断に有用な血液検査はどれか。

正解
d
国試正答率
35%

Assessment
①生後24時間ころからの哺乳不良・嘔吐 ⇒ 哺乳を始めて

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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