問題番号 : 102G66

本問は,102G64~66の連問の一部です。

 21歳の男性。「就職など,将来のことが心配である」という訴えで来院した。
現病歴:大学卒業を控え,就職活動でいろいろな企業の面接を受けた。しかし面接担当者の前では恐怖感があり声が出なかった。
出生・発達歴:在胎38週,自然分娩で出生した。手先は不器用であったが,言語発達の遅れはなかった。幼小児期は周りの人と視線が合わず,独り遊びが多かった。小学校では,プロ野球選手の背番号や経歴について非常に興味を持ち「プロ野球博士」と言われていた。小学校,中学校,高校では運動が苦手で,いじめられたり,からかわれたりすることが多かった。その後現役で希望の大学の工学部に入学した。友達は少なく恋愛経験もない。
既往歴:特記すべきことはない。
現 症:意識は清明。身長172 cm,体重55 kg。体温36.1℃。脈拍76/分,整。血圧120/78 mmHg。診察室では不安な様子で下を向き視線を合わせない。
 最も考えられるのはどれか。

正解
d
国試正答率
98%

Assessment
①言語発達の遅れはなかった
②周りの人と視線が合わず,独

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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