問題番号 : 102G57

68歳の女性。右片麻痺と言語障害とが突然出現したため3日前に搬入された。左中大脳動脈領域の脳梗塞と診断された。意識は清明。体温36.4℃。脈拍80/分,不整。血圧180/100 mmHg。心電図モニター上,心房細動を認める。右上下肢は弛緩性で随意運動は不能。呼びかけに対し理解は可能だが,発話は困難である。嚥下反射は遅延を認める。尿意ははっきりせず,膀胱カテーテルが留置されている。
 この時点で開始するのはどれか。2つ選べ

正解
c, d
国試正答率
87%

Assessment
①脳梗塞
②右上下肢の随意運動不能
③嚥下反射遅延

<

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る