問題番号 : 102G51

60歳の男性。意識障害のため搬入された。5日前から頭痛,嘔吐および発熱を訴えていた。意識は混濁。体温38.2℃。項部硬直を認める。顔面筋と四肢筋との麻痺はない。深部腱反射は正常で,病的反射は認めない。脳脊髄液所見:外観は軽度キサントクロミー。初圧200 mmH2O(基準70~170)。細胞数250/μL(すべてリンパ球)(基準0~2)。蛋白180 mg/dL(基準15~45)。糖25 mg/dL(基準50~75)。
 結核性髄膜炎を考えたが,その有力な根拠になる髄液所見はどれか。2つ選べ

正解
c, e
国試正答率
65%

選択肢考察
(解答率:×a 31.2%,×b 1.6%,○c 92.2%,×d

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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