問題番号 : 102E58

生後3日の新生児。頭位の吸引分娩で出生した。Apgarスコア8点(1分)であった。生後24時間以内に数回嘔吐を認めた。身長49cm,体重2,940g,頭囲32cm,胸囲30 cm。体温36.5℃。呼吸数40/分。心拍数112/分,整。大泉門1.5×1.5cm,膨隆はない。先進部の頭頂部にびまん性浮腫状の腫脹を認める。頬を触ると口で捕らえようとする。便は黄色調で,血清総ビリルビン10.0mg/dLである。
 この児の所見で誤っているのはどれか。

正解
b
国試正答率
93%

Assessment
①頭位の吸引分娩で出生し,Apgarスコア8点 ⇒ 吸引

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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