問題番号 : 102E42

69歳の男性。一人暮らし。肺癌の末期で在宅療養中であり,週3回の往診を受けていた。往診担当医が午後5時に患者宅に行くと,寝室のベッド上で仰臥位のまま死亡していた。外傷はなく,肺癌で死亡したと判断された。直腸温30.0℃。室温22.0℃。紫赤色の死斑を背面に認め,指圧で容易に消退する。硬直を全身の各関節に認めるが,四肢関節の硬直は軽度である。
 死亡推定時刻として適切なのはどれか。

正解
e
国試正答率
91%

Assessment
①直腸温30.0℃ ⇒ 深部体温が7℃低下している。1時

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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