問題番号 : 102D50

67歳の男性。数週前から夕方になると足がむくみ,靴が履きにくくなるため来院した。足背に浮腫を認める以外特記すべき所見はない。血圧142/86mmHg。尿所見:蛋白3+,糖(-),沈渣に赤血球1~3/1視野,白血球1~3/1視野。血液生化学所見:総蛋白5.1 g/dL,アルブミン2.2g/dL,尿素窒素18.0mg/dL,クレアチニン0.9mg/dL,総コレステロール310mg/dL。腎生検組織の蛍光抗体IgG染色標本(A)と電子顕微鏡写真(B)とを別に示す。
 基礎疾患として考えられるのはどれか。

正解
b
国試正答率
94%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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