24歳の男性。発熱と頸部腫瘤とを主訴に来院した。1か月前に左頸部の腫瘤に気付いた。そのころから時々37~38℃の発熱も出現した。その後腫瘤はやや増大傾向にあった。生来健康で喫煙,飲酒はしない。意識は清明。体温37.8℃。左頸部および鎖骨上窩に径2 cm,表面平滑で圧痛のないリンパ節を2個,両側腋窩に径2cmのリンパ節を1個ずつ,右鼠径部に径1.5cmのリンパ節を1個触知する。左口蓋扁桃の腫大を認める。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球462万,Hb 14.2g/dL,Ht 43%,白血球12,000(桿状核好中球5%,分葉核好中球62%,好酸球8%,好塩基球1%,単球4%,リンパ球20%),血小板26万。血液生化学所見:総蛋白7.3 g/dL,アルブミン4.2g/dL,尿素窒素16.0mg/dL,クレアチニン0.9mg/dL,尿酸7.6 mg/dL,総コレステロール120mg/dL,総ビリルビン0.8mg/dL,AST 45IU/L,ALT 32IU/L,LDH 420 IU/L(基準176~353)。CRP 1.2mg/dL。胸部エックス線写真で両側肺門部に腫瘤影を認める。頸部リンパ節生検H-E染色標本を別に示す。
この患者の治療で適切なのはどれか。