問題番号 : 102D45

6歳の女児。顔色不良を主訴に来院した。眼球結膜に黄染を認める。胸骨右縁第3肋間に1/6度の収縮期雑音を認める。右肋骨弓下に肝を1.5cm,左肋骨弓下に脾を3cm触知する。血液所見:赤血球275万,Hb 8.3g/dL,Ht 25%,網赤血球16%,白血球9,400,血小板35万。血液生化学所見:総ビリルビン4.7 mg/dL,直接ビリルビン0.7mg/dL,ハプトグロビン0mg/dL(基準19~170),AST 34IU/L,ALT 18IU/L,LDH 643IU/L(基準286~606),Fe 97μg/dL,UIBC 178μg/dL(基準190~280)。直接Coombs試験陰性。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。
 診断はどれか。

正解
c
国試正答率
96%

画像診断
上画像参照。

 細胞内が均一に染まった赤血球がみられる。球状赤血球

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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