問題番号 : 102D34

57歳の男性。倦怠感を主訴に来院した。3日前から倦怠感があり,食欲も低下している。尿の濃染にも気付いていた。3年前から毎年健康診断を受けているが,肝機能の異常を指摘されたことはなかった。海外渡航歴はない。血液生化学所見:AST 1,140IU/L,ALT 1,580IU/L,ALP 382IU/L(基準260以下),γ-GTP 67IU/L(基準8~50)。免疫学所見:IgM型HA抗体陰性,HBs抗原陰性,IgM型HBc抗体陰性,HCV抗体陰性,HCV-RNA陰性,抗核抗体陰性,抗ミトコンドリア抗体陰性。
 確認すべきことは何か。2つ選べ

正解
b, d
国試正答率
76%

Assessment
①尿の濃染 ⇒ 黄疸
②健康診断にて肝機能の異常なし ⇒

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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