問題番号 : 102C20

32歳の女性。発熱とのどの痛みとを主訴に来院した。3日前から37℃台の発熱が始まり,昨日からのどが痛くなって,ものを飲み込むのも辛くなった。咳と痰とを認めない。意識は清明。身長160cm,体重51kg。脈拍92/分,整。血圧120/76mmHg。左扁桃に黄色の膿苔の付着を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球410万,Hb 13.0g/dL,Ht 40%,白血球11,000。CRP 4.2mg/dL。検査器具の写真を別に示す。
 培養を行うために準備するのはどれか。

正解
d
国試正答率
72%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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