問題番号 : 102C16

36歳の初産婦。前置胎盤と診断され帝王切開分娩のため妊娠37週で入院した。インフォームドコンセントを得る際に,宗教上の理由から血液製剤の使用を拒否した。手術は,児の娩出までは順調に進行したが,子宮収縮が不良で出血量2,500mLを超えた。輸液を施行しているが脈拍132/分,整,血圧80/40mmHgであり,このままでは生命に危険が及ぶと判断した。意識は清明。
 対応として適切なのはどれか。

正解
d
国試正答率
100%

Assessment
①患者は成人女性,前置胎盤 ⇒ 帝王切開にあたって多量の

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る