問題番号 : 102A60

生後3日の新生児。在胎25週,体重774gで出生した。Apgarスコア3点(1分)。出生後啼泣が弱く,直ちに挿管され,人工呼吸管理を受けている。体温37.8℃。心拍数180/分,整。チアノーゼは認めない。心尖拍動を認め,胸骨左縁第2肋間に2/6度の収縮期雑音を聴取する。胸部エックス線写真で心胸郭比は65%である。心エコー図を別に示す。
 治療薬として適切なのはどれか。

正解
a
国試正答率
57%

画像診断
上画像参照。

 大動脈短軸像である。左右肺動脈を描出するようにやや

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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