問題番号 : 102A28

32歳の男性。妻と子供とに暴言を吐くため,見かねた両親に伴われて来院した。高校2年生のとき,特にきっかけもなく元気がなくなり,3か月間学校を休んだことがある。その時は特に治療を受けずに回復し,その後は順調であった。3か月前から,職場で上司や同僚と口論することが増え,注意を受けると不機嫌になり,反抗的な態度を示すようになった。夜間や休日の外出が増え,浪費が著しい。普段は上機嫌でじょう舌だが,ちょっとしたことでいらいらして悪態をつく。妻が浪費を注意すると激昂して暴言を吐く。幼い子供が泣きやまないと怒鳴りつける。元々は機会飲酒程度であったが,最近は酒量が増えた。本人は,心身の不調は全く自覚しておらず,両親の懇願に応じてしぶしぶ受診したと言う。
 考えられるのはどれか。

正解
b
国試正答率
44%

選択肢考察
(解答率:×a 51.2%,○b 43.7%,×c 0.9%,×d

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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