問題番号 : 102A26

30歳の男性。交通外傷後遺症のため,妻に付き添われて来院した。半年前,自動車の助手席に座っていたところ,その車が他車と正面衝突し,頭部を強くフロントガラスに打ち付けて意識を失った。3日間昏睡状態であったが徐々に意識が回復し,3か月後に退院した。その後,在宅療養をしている。神経学的には,四肢筋力,表在・深部感覚,四肢の協調運動および深部腱反射に異常はない。改定長谷川式簡易知的機能評価スケールで28/30,Wechsler成人知能検査で全IQは100,言語性IQは98,動作性IQは102である。頭部MRIのT2強調水平断像と正中矢状断像(A)(B)とを別に示す。
 この患者にみられるのはどれか。

正解
b
国試正答率
85%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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