30歳の男性。交通外傷後遺症のため,妻に付き添われて来院した。半年前,自動車の助手席に座っていたところ,その車が他車と正面衝突し,頭部を強くフロントガラスに打ち付けて意識を失った。3日間昏睡状態であったが徐々に意識が回復し,3か月後に退院した。その後,在宅療養をしている。神経学的には,四肢筋力,表在・深部感覚,四肢の協調運動および深部腱反射に異常はない。改定長谷川式簡易知的機能評価スケールで28/30,Wechsler成人知能検査で全IQは100,言語性IQは98,動作性IQは102である。頭部MRIのT2強調水平断像と正中矢状断像(A)(B)とを別に示す。
この患者にみられるのはどれか。