問題番号 : 101H16

72歳の男性。健康診査に訪れた。生来健康で,特別な薬物の服用もしていない。身長172cm,体重62kg。血液所見:赤血球456万,Hb 7.9g/dL,Ht 30%,白血球8,600,血小板36万,プロトロンビン時間12.6秒(基準10~14)。血清生化学所見:空腹時血糖98mg/dL,HbA1c 5.0%(基準4.6~6.2),総タンパク7.6g/dL,尿素窒素24mg/dL,クレアチニン1.0mg/dL,総コレステロール218mg/dL,HDL-コレステロール48mg/dL,総ビリルビン0.5mg/dL,AST 28U/L,ALT 26U/L,γ-GTP 48U/L(基準8~50)。PSA 3.8ng/mL(基準4.0以下)。
精密検査を必要とするのはどれか。

正解
d
国試正答率
90%

Assessment
高齢男性で,中等度の貧血を認め,MCV 66 fLと小球

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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