問題番号 : 101H12

30歳の1回経産婦。前回の妊娠は妊娠40週2日で3,200gの男児を自然経腟分娩した。今回の妊娠中の経過は順調であり,妊娠38週4日に陣痛が発来したので入院した。入院後も陣痛は次第に増強して子宮口も徐々に開大した。8時間後,子宮口全開大,児頭の下降度SP +2~+3cm,小泉門は9時の方向に触知した。その2時間後も所見は変わらず,坐骨棘は触知困難で,産瘤を認めない。胎児心拍数陣痛図を示す。
この時点で考えられるのはどれか。

正解
c
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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