49歳の女性。労作時呼吸困難を主訴に来院した。3年前からRaynaud現象を認め,手指の腫脹に気付いていた。1年前から階段昇降時に息切れを感じ,疲れやすくなった。意識は清明。体温36.8℃。脈拍88/分,整。血圧110/74mmHg。手指硬化を認める。胸骨左縁第4肋間に収縮期逆流性雑音を認める。両下肺野にfine cracklesを聴取する。腹部は平坦で,肝・脾を触知しない。下腿浮腫を認める。血液所見:赤沈63mm/1時間,Hb 12.5g/dL,白血球8,600。血清生化学所見:尿酸6.7mg/dL,AST 22U/L,ALT 12U/L,LDH 347U/L(基準176~353),ALP 178U/L(基準260以下)。CRP 1.4mg/dL。動脈血ガス分析(自発呼吸,room air):pH 7.46,PaO2 54.0Torr,PaCO2 36.2Torr。心電図では右軸偏位,Ⅱ,Ⅲ,aVFに肺性Pを認める。胸部エックス線写真では両下肺野に間質影を認める。
まず行うのはどれか。