問題番号 : 101G25

32歳の女性。急激な体重減少を主訴に来院した。6か月前から心窩部痛を自覚している。腹部は膨隆し,波動を認める。肝・脾を触知しない。穿刺腹水所見:淡黄褐色,総タンパク4.0g/dL。血液所見:赤沈4mm/1時間,赤血球344万,Hb 9.8g/dL,Ht 28%,血小板6万,プロトロンビン時間70%(基準80~120),フィブリノゲン100mg/dL(基準200~400),FDP 28μg/mL(基準5以下)。血清生化学所見:総タンパク6.9g/dL,アルブミン3.5g/dL,AST 30U/L,ALT 22U/L,LDH 719U/L(基準176~353),ALP 230U/L(基準260以下)。CEA 5.5ng/mL(基準5以下)。上部消化管造影写真を示す。
考えられるのはどれか。2つ選べ

正解
b, e
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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