問題番号 : 101D45

本問は,101D45~46の連問の一部です。

5歳の男児。頭痛と嘔吐とを主訴に来院した。
現 病 歴:1か月前から頭痛が出現し,次第に増強してきた。10日前から毎朝嘔吐している。
既往歴・家族歴:特記すべきことはない。
現  症:意識は清明。精神発達は正常。身長120cm,体重28kg。体温36.8℃。呼吸数18/分。脈拍72/分,整。血圧96/56mmHg。口唇と舌とはやや乾燥している。
検査所見:尿所見:タンパク(-),糖(-)。血液所見:赤血球490万,Hb 14.6g/dL,Ht 45%,白血球7,200,血小板37万。血清生化学所見:総タンパク7.2g/dL,アルブミン3.6g/dL,クレアチニン0.9mg/dL,Na 149mEq/L,K 4.8mEq/L,Cl 102mEq/L。頭部造影MRIのT1強調矢状断像を示す。
病変はどこか。

正解
b
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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