問題番号 : 101A20

55歳の男性。胸痛と息苦しさとを主訴に来院した。3か月前から,時々,めまいと前胸部痛とを自覚していた。意識は清明。身長166cm,体重66kg。脈拍88/分,整。血圧102/28mmHg。胸骨左縁第4肋間に拡張期雑音を聴取する。呼吸音に異常はない。肝・脾は触知しない。大動脈造影(ABC)と冠動脈造影(DEF)とを示す。
治療として適切なのはどれか。

正解
c
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。
A~C:大動脈造影,右前斜位の造影である。カテーテル先

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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