問題番号 : 100I31

47歳の男性。意識消失を主訴に来院した。3年前から2,3か月に1度,空腹時に冷汗と脱力感とをきたす発作があった。食事をすると症状は改善する。1年前からは発作の頻度が増し,発作の時に呼び掛けに応答しないこともある。脈拍76/分,整。血圧142/82mmHg。血清生化学所見:空腹時血糖30mg/dL,総タンパク7.6g/dL,尿素窒素12mg/dL,総コレステロール192mg/dL,AST 28U/L,ALT 22U/L,Na 142mEq/L,K 4.2mEq/L,Cl 102mEq/L,Ca 8.6mg/dL。
この疾患でみられるのはどれか。

正解
a
国試正答率
90%

Assessment
・47歳の男性
・主訴:意識消失
・3年前から2,3か月

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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