問題番号 : 100I23

35歳の初産婦。妊娠38週5日に胎児が骨盤位のため脊髄麻酔下の帝王切開術が予定され入院した。妊娠経過は特に異常なく,胎児発育も良好である。意識は清明。身長156cm,体重90kg。脈拍76/分,整。血圧122/78mmHg。尿所見:タンパク1+,糖1+。血液所見:赤血球372万,Hb 10.8g/dL,白血球5,600,血小板19万。
この患者の周術期管理で重要なのはどれか。2つ選べ

正解
c, d
国試正答率
90%

Assessment
身長156cm,体重90kgの肥満妊婦の帝王切開術の周術

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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