問題番号 : 100H20

58歳の男性。肝硬変で通院中,腹部超音波検査で中等量の腹水と肝右葉の直径2cmの肝細胞癌とが発見され入院した。血液所見:赤血球403万,Hb 11.8g/dL,白血球3,200,血小板4.8万,プロトロンビン時間35%(基準80~120)。血清生化学所見:総タンパク5.3g/dL,アルブミン2.7g/dL,総ビリルビン4.2mg/dL,直接ビリルビン2.6mg/dL,AST 53U/L,ALT 45U/L。HCV抗体陽性。1か月前に施行したICG試験(15分値)は42%(基準10以下)であった。
最も良い治療予後を期待できるのはどれか。

正解
b
国試正答率
90%

Assessment
高度の肝機能低下を伴うC型肝硬変に2cmの単発の肝細胞癌

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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