問題番号 : 100F49

66歳の男性。起床後,洗顔中に突然右半身の脱力をきたし,転倒したため救急車で搬入された。65歳の定年まで元気に仕事をしていた。意識はJCSⅠ-1。脈拍84/分,整。血圧154/90mmHg。頸部血管雑音はなく,胸腹部に異常を認めない。神経学的所見では左への共同偏視,右片麻痺および失語を認める。発症1.5時間後に撮影した頭部単純CT(AB)を示す。
診断はどれか。

正解
a
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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