問題番号 : 100F40

13歳の男子。学校検尿で異常を指摘され来院した。自覚症状はない。脈拍72/分,整。血圧134/78mmHg。心雑音はない。腹部は平坦で,肝・脾を触れない。眼瞼と下腿とに浮腫を認めない。尿所見:タンパク3+,沈渣に赤血球10~15/1視野,白血球2~3/1視野を認める。血液所見:赤血球420万,白血球7,800。血清生化学所見:総タンパク6.8g/dL,アルブミン3.6g/dL,尿素窒素17mg/dL,クレアチニン0.7mg/dL,総コレステロール190mg/dL。腎生検の光顕PAS染色標本(A)と蛍光IgM免疫組織染色標本(B)とを別に示す。腎生検で採取された糸球体のいくつかに同様の所見を認める。
この疾患について正しいのはどれか。

正解
c
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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