問題番号 : 100F36

49歳の女性。貧血を指摘され来院した。若いころから立ちくらみとめまいとを感じている。6人の同胞のうち姉と弟とが以前から貧血を指摘されている。脾を左肋骨弓下に3cm触知する。血液所見:赤血球443万,Hb 8.7g/dL,Ht 27%,網赤血球19‰,ヘモグロビンF 6.6%(基準2以下),ヘモグロビンA2 8.9%(基準1.2~3.5),白血球4,600(桿状核好中球4%,分葉核好中球53%,単球1%,リンパ球42%),血小板29万,総鉄結合能〈TIBC〉290μg/dL(基準290~390)。血清生化学所見:フェリチン95ng/mL(基準20~120),Fe 100μg/dL。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。
考えられる疾患はどれか。

正解
a
国試正答率
90%

Assessment
小球性貧血(MCV 61 fL)で,血清フェリチン値より

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る