75歳の男性。腹部膨満と嘔吐とを主訴に来院した。65歳から高血圧症で降圧薬を服用中である。腹部手術の既往はない。半年前から排便困難と便柱狭小とがあり,時々血便も認めていた。1週前から便秘が続き,昨日から排ガスが消失した。腹部は全体に膨隆しているが,圧痛や筋性防御は認めない。直腸診で全周性の腫瘤を触知する。血液所見:赤血球380万,Hb 10.2g/dL,Ht 33%,白血球8,600,血小板38万。血清生化学所見:総タンパク6.2g/dL,アルブミン3.8g/dL,尿素窒素20mg/dL,クレアチニン1.0mg/dL。免疫学所見:CRP 0.5mg/dL,CEA 15ng/mL(基準5以下)。
治療として最も適切なのはどれか。